インプラントの成功率
インプラントの成功率と聞いてどう感じましたでしょうか?「インプラント手術って失敗することがあるのか?」って思われましたか?失敗は手術にはつきものです。失敗例ももちろんあります。
関東のとある病院で、インプラント治療中に起きた出血とそれによる窒息が原因で患者が死亡してしまうと言う事故がありました。患者は高齢の女性ですが、おそらく他に持病を持っていたのでしょう。歯科医院で応急処置をし、すぐに別の病院に運ばれたものの回復するのは難しかったようです。事故が起きた原因については調べてもわかりませんでしたが、おそらくインプラント手術可能かどうかの診断に大きな見落としがあったか、手術中のミスによるものかどちらかだと思われます。手術を行った医師は精神的なショックで病気になってしまったという噂で、とても悲しい事例です。
命に関わる事故が頻発しているかどうかはわかりませんが、インプラント治療にはとても高度な技術が必要なのは確かなようです。もちろんインプラントとひとくちに言っても治療の内容で難易度は変わってきますので一概には言えないですが、医師によって技術に差があることは間違いないでしょう。インプラントの専門医、認定医の制度があってそれで技術がある程度目に見える形でわかるのでひとつの目安にはなるかもしれません。(認定医については別の記事で説明します。)少なくとも、今の自分の健康状態についてある程度把握しておき、医師に説明できるようにしておくようにしておいてください。形式的すぎて相談に真剣に乗ってくれないような医師は避けるべきでしょう。診断にも費用がかかりますので、医療機関選びは事前の下調べは入念にして(評判など)検査前の初診時の対応をしっかり見ておいてください。そして、インプラント手術中は感染の危険があるので、空調などの清潔さもチェックしておいてください。
お医者さんにもそれぞれ専門分野があり、歯科医だけでもいろいろと分類されるようです。できるだけインプラントを専門にやっておられる方の治療を受けられるといいと思います。インプラント治療はやり方ひとつで儲かるという理由から、専門外の未熟な医師に高度な治療を任せてしまう医療機関が存在するという噂もあります。ご注意下さい。
さて、ここまで書いて、不安になった方もおられるかもしれませんが、インプラント治療は日々進歩していて一昔前に比べると成功率は格段に上がっているようです。下顎、上顎で成功率は大きく変わってきます。平均的な数値をあげると、15年間の成功率、上顎:79%、下顎88%でした。(1990年時のデータなので現在はもっと良くなっているでしょう)
ここで15年成功率ときいて「?」と思った方もおられるかもしれません。インプラント手術がその場でうまくいったからといって、たとえば3年後になんらかの形で不具合が出てきてしまっては意味がありません。重大な不具合でなくても口の中の感覚は敏感ですのでちょっと変でも気になりますよね。場合によってはまた手術を受けなくてはなりません。インプラント手術に○年保障とつけている医療機関も多いです。5年成功率、10年成功率、15年成功率と期間に分けて公表している医療機関もあるようですので、そのあたりもチェックポイントにされてみてはいかがでしょうか?
最後に成功率は患者のケアも大きく関わってくるといわれています。喫煙をされるかたは不具合が出てきやすいようです。血行が悪いと歯周病にもなりやすいためあまりよくないということですね。お医者さんに習った正しい歯磨きをしてきちんとプラークコントロールをしておくことも大事です。インプラントも大切にしてあげれば長くがんばってくれるということですね。
写真はインプラント治療の完成図の模型です。(ウィキペディアより引用)